永遠ではないという永遠

12月11日、ついにWanna Oneがまた集まりました。

 

Wanna Oneは2017年に放送されたオーディション番組「PRODUCE 101 Season2」で生まれた11人組アイドルグループです。

同年8月にデビューし、始めから活動は期間限定ということが決まっていました。活動期間は1年半でした。

 

私がWanna Oneに出会ったのはもう活動も終わりがけの2018年秋。私の好きなIZ*ONEの先輩グループであり、もうすぐ活動が終了するから見ておかないとという気持ちで「PRODUCE 101 Season2」を観ました。そこでハソンウンという練習生に出会います。彼は最終順位11位でWanna Oneとしてデビューを果たしました。

その後、Wanna Oneのステージや番組「Wanna One Go」や「Wanna One Go:Zero Base」など、Wanna Oneのコンテンツを観ていくうちに、一人一人の個性やチームになった時の爆発力などに惹かれて、気付いたらソンウンだけでなく、メンバー全員が大好きになっていました。

 

そして翌年1月27日、韓国のコチョクドームで行われたラストコンサートの生配信を日本の映画館で観ました。

 

Wanna Oneをリアルタイムで追えたのは本当に少しの間でした。

しかし自分なりにWanna Oneというグループを理解し、愛情を持っていました。

そして、人生で初めて「好きなグループの解散」という経験をしました。

ラストコンサートの情景は少しトラウマのように頭の中に残っています。

本人たちもファンも解散を惜しんでいるのに、目の前には解散というゴールしかありません。

そのゴールを目前に涙を流す11人とファンの姿を見て、これはお葬式なんだと思いました。

 

自分で言うのもなんですが繊細すぎる私はその出来事をもろに食らってしまいました(笑)

半年間くらい本当に毎朝泣きながら起きていました。起きてもWanna Oneはいない世界。その世界に絶望していました。そして友達と会っても魂がどこかに行っている自分がいて、日常を過ごしていても「楽しい」と思える瞬間が少なくなってしまいました。

 

しかし、時間の経過と解散後のメンバーの活躍を見て少しずつ癒えていきました。

私の好きなソンウンはWanna Oneが特に大好きな人なので、Wanna Oneのメンバーとお仕事をしたりSNSで絡んだり自分の仕事の時にメンバーのお話しをしてくれたりと、解散後も繋がりがあることを示してくれていたのでそれも救いになっていました。

 

人間はやはり失ったものや、限りがあるものほど大切に思える生き物だと思います。

Wanna Oneがもし活動期間がないグループだったら?ここまで思い入れは強くなかったと思います。

そして限られている時間を生きる彼らだからこそ、あの輝きを放てたのだと思います。

永遠ではないからこそ、私たちの心の中で永遠になったのだと思います。

 

私は再結成しなくても良いと思っていました。

また彼らを失うあの虚無感を味わいたくないし彼らにも傷を抉るようなことはさせたくないと思っていました。

でも、解散後の個々の活動をする各メンバーを見ていて、大好きなんですけど、やっぱりWanna Oneの〇〇が一番好き、という感情は拭いきれませんでした。だから、一番好きな姿を見たいという思いもありました。

両方の思いがある複雑な状況の中、今回、MAMA2021でWanna Oneスペシャルステージをやることに決まりました。

 

・Energetic

・Burn It Up

・Beautiful new ver.

の3曲を披露しました。

 

EnergeticとBurn It Upではあの頃の怪物級の勢いがあるWanna Oneを見ることができ、懐かしく思えました。何よりセンターに立つカンダニエルを見て、やっぱりカンダニエルはWanna Oneのカンダニエルだよって強く思いました。

 

でも、徐々にパフォーマンスや容姿の変化から、「もうあの頃の〇〇じゃない」と感じるようになりました。決定的だったのが、自分の推しのソンウンの歌唱力です。あの頃よりも格段に上手くなっていました。Beautiful new ver.では最後のパートを立派に務めました。

やはりソンウンのことは特に好きで解散後の活動も一番追っていたのでその成長過程を見てきたということもあって

あの頃のソンウンだったら、このパートを任されていただろうか?あの頃のソンウンだったら、こんなに上手く歌えていただろうか?

と考えてしまいました。

ソロになってからのソンウンの努力を少なからず見てきたので、そのソンウンを誇りに思うし肯定したい。

Wanna Oneのソンウンばかり追い求めるのは、解散後ソロになってからがんばってきた彼を否定することになるのではないだろうか。そんな感情になりました。

それは他のメンバーみんなにも言えることで、MAMAのステージに立つWanna Oneの中には、あの頃のWanna Oneも確かに存在していたけれど、全てはあの頃のWanna Oneのままではなくて、それがすごく残酷で、寂しかった。

でも誇らしかった。解散後個々で努力してきた彼らも認めたかった。

 

複雑な気持ちで臨んだけれど、やはりいろんな思いが混じったまま、ステージを見終えました。

 

しかし、あのラストコンサートに似た舞台と、白い衣装に身を包んだ、美しい彼らを見て、私はWanna Oneが解散してから12月11日までの自分のWanna Oneに対する苦しかった思いが浄化されていく気がしました。

 

Wanna Oneのことだけではなく、この期間個人的にも苦しいことが色々ありました。

そんな日々も含めて、彼らを乗せて上がっていく舞台と共に空に成仏していくような、そんな神聖な気分になりました。そして苦しい日々に区切りが打てた気がしました。

 

1月27日のラストコンサートがお葬式なら、今回のステージは亡き故人を思い祈りを捧げる、法事のように感じました。(かなり辛気臭い例えですが笑)

 

またいつか11人が集まる時が来るなら、その時まで前を向いて生きたいし、その時にこの会えなかった期間にあったことを振り返って、再度前を向いていける気がします。

もし一生こんな機会がなかったとしても、今回のステージでもう充分過ぎるほど勇気をもらいました。

 

私の長い戦いに区切りを打ってくれてありがとう。

これから先きっと大丈夫だと思わせてくれてありがとう!

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영원히 워너원

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